Inspiration


【青の旅】


⁡衣服一着という、比較的狭い世界のなかに。
地球全体のような、広く拡がる空間をつくり出せたら——。

そう想いながら、制作をはじめました。

制作期間は10ヶ月。
ほかの制作を進める日常のなかで、少しずつ針を進めました。

短時間で効率よく仕上げてしまうのではなく、日常のなかに流れる時間を含ませながら作りたいと、初めにイメージしていました。

長めに、たっぷりと制作期間をもうけたのも、わたしのなかで「旅」を感じるためです。

現時点で、
33カ国語の「青」を刺繍してあります。
まだ、つづきます。
旅の途中です。

糸は50色程、使ってあります。自身で染めた糸もありますし、これまで旅をしてきたフランスやイタリア、モナコ、オランダ、アメリカ、カナダ、香港、ネパールやタイ、インドネシア、現在居住しているマレーシア、

各地で出会った糸も使って制作しました。

糸は面積が小さいので、布に縫い込まれてしまうと色調の区別は難しいです。ですが、この50色を、たとえ肉眼で識別できなかったとしても、

それぞれの糸が違う色をもちあわせ、違う場所でうまれ、違う環境を過ごしていた

その事実は、完成する姿形に影響し、現れると思っています。だから、できる限り、様々な種類の青い糸を使いました。

日々の衣服制作のなかで色と深く関わるようになって、15年ほどが経ちましたが、色は実に多様で、つくりだす色のなかに同じものは存在しません。

見え方をひとつ取っても、物理的な変化は勿論ですが、その日の内面によっても、目にうつる色は変わります。

色の持つ自由に、何度も何度も心をひろげてもらってきました。

わたしにとっての青と、だれかにとっての青は違うかもしれない。
ひとの数だけ青は存在していると想うと、まだ見ぬ知らぬ青を辿り、青に出会ってゆく長い永い旅のように感じます。

固定観念の外側への、長い永い旅。
それは、とても解放的で自由な旅です。

ひとつ、ひとつ、おなじではない。
ひとり、ひとり、おなじではない。

という制作理念を形にした、ひとつです。

【青の旅】
8.Oct.2022
藍、染料・綿糸、綿布
Height 112.0cm
⁡ezu_kumiko iwano




【花と花と花と花と花と】 

65ピースの花の絵で、ひとつの花の絵を制作しました。

2歳くらいのひとから90歳くらいのひと(来館者の年齢の幅を想定して)まで馴染みのあるモチーフである花。

技巧的になりずきないように筆などは使わずに、指に絵の具をつけて、思いつくままに描いた色と形です。

ひとつずつ違う色と形のものを並べて、違っているものがひとまとめになっている様をつくり出したかったので一枚の大きな画材には書かずに、あえて小さな木製パネルに描いて一枚に繋げました。

そして右下にひとつ、空白をつくりました。

視覚的な余白があることによって、思考にうまれる余白を「なにか」が満たす、かな、、とみてくださるかたに投げかけてみました。

【花と花と花と花と花と】
8.Oct.2022
⁡ezu_kumiko iwano

 

【spacetime】

時間のなかを飛び回りながら
ひとびとの記憶の世界を生きる蝶

織ったり染めたり描いたりして制作した布を
切って、縫って、絵を描き、

時をかけて 表現しました。

【spacetime】
4.Apr.2025
⁡ezu_kumiko iwano


【Display Series】

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