1. ことの始まり
「衣服は、その人の“内側”を映す、いちばん外側にあるもの」。
ezu がものづくりを語るとき、必ず口にするこの言葉――そんな私たちの想いに共感いただき、マレーシアで大活躍する吉本芸人 KL キンジョー さんから、「取材当日を彩る一着を」とご依頼をいただきました。

2. カウンセリング――“声にならない想い”をすくい上げる
まず行ったのは、じっくりと時間をかけたヒアリング。
キンジョーさんのライフスタイル、ステージに立つときの高揚感、静かに自分と向き合う時間。
そんなキンジョーさんから滲み出る、言葉になりきらない情景を、丁寧に聞き取ることからスタートしました。そしてそこから浮かび上がったキーワードは 「ポジティブなエネルギー」と「繊細さ」。
3. デザイン――日本とマレーシアを結ぶ色
今年のマレーシア・ナショナルカラーは グリーン。私たちはその緑を主役に、ezu オリジナルテキスタイル《in the rain》でラージシルエットのシャツを制作。
光沢あるコットンツイルのワイドパンツを合わせ、舞台照明の下でも自然光の下でも、内側からにじむ輝きが立ちのぼるコーディネートに仕上げました。
4. 制作――職人の手が宿す“呼吸”
群馬県桐生市の職人たちが、一針ごとに布の呼吸を整えるように縫い上げます。
伝統技術に支えられたステッチは、キンジョーさんの“今”という瞬間を留める額縁。天然素材ならではのやわらかな質感が、着る人の心拍と共鳴し、着るほどに身体になじんでいきます。

5. 納品――“似合う”を超えた“響き合い”へ
完成した衣服に袖を通した瞬間、キンジョーさんの表情がふっとほころんだのを感じました。
「まるで昔から自分のクローゼットにあったみたい!」
そのひと言で、私たちの信じるものづくりの答え合わせができたと感動しました。服は単なる装いではなく、“内側”を語り、未来を照らすメッセージになるのだと改めて思います。
6. これから――あなたの“物語”を、服に宿す
ezu のトータルコーディネートは、自然素材と一点ものへのこだわりを軸に、お客様一人ひとりの物語を衣服に翻訳します。「大切な日に、ほんとうの自分を映す服をまといたい」そんなリクエストがありましたら、こちらより気軽にご相談ください。▶︎ お問い合わせフォームはこちら
