お知らせ
有鄰館の矢野園さんに、
ezu coffee が並びます
桐生の本町に、有鄰館という場所があります。
江戸から昭和にかけて、酒や味噌や醤油を醸し、仕舞っていた蔵が十一棟。その蔵のひとつひとつが、いまは舞台になり、展示になり、人の集まる場になっています。古いものを古いまま守るのではなく、訪れた人がそれぞれの目的で会場をつくりあげてゆく。桐生という町が文化を手放さずにきたことの、ひとつの証のような場所なのだと思います。
「有鄰」という名は孔子の言葉から採られているそうです。徳は孤ならず、必ず隣あり。まっすぐに在ろうとする人は孤立しない。必ずその傍らに、わかってくれる人が現れる。そういう意味の言葉だと聞きました。
この言葉に出会ったとき、ezu がずっと大切にしてきたことと同じものを指しているように感じました。ezu はたくさんの人に届けようとはしてきませんでした。けれど、出会ってくれた一人ひとりとの縁を、大切に思ってきた。その積み重ねの先にいまの ezu があります。
このたび、その有鄰館の中にある矢野園さんに ezu coffee を置いていただけることになりました。
矢野園さんは、お茶を商いながら、桐生の歴史と伝統をいまに伝えてきた場所です。近江から桐生へと続いてきた長い時間の流れのなかに、ezu coffee の焙煎豆を並べていただきます。ezu が一袋ずつ焙煎した豆が、あの蔵の空気のなかで訪れた誰かの手に渡り、その人の家の台所で、いつかの朝に淹れられてゆく。そう考えると不思議な気持ちになります。
珈琲もまた、ezu にとっては衣服とおなじ「翻訳」のひとつです。豆のまま持ち帰っていただき、自分の手で淹れる。その時間ごと、誰かの何でもない一日に寄り添えるものであればと思っています。
そして、これからも矢野園さんを通した交流と記憶を重ね、「翻訳」であり「記憶の器」でもある ezu の靴下も、置いていただく予定です。足もとからその人らしい時間がはじまるような。
群馬県桐生市にお越しの折には、ぜひ有鄰館へ。蔵の連なりを歩いて矢野園さんで一服したあと、家へ連れて帰る一袋として ezu coffee にも出会っていただけたら、嬉しいです。
そしてもし、ezu のことをもう少し知りたくなったら。同じ桐生市の山の上、有鄰館から歩いて15分ほどの場所に、ezu のアトリエショップがあります。毎月はじめの七日間、衣服や絵画を中心に展示した、お店を開けています。ふらりとお立ち寄りいただけましたら。
atelier shop
毎月、月初の1日から7日まで ひらいています。
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町4−45