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「目がみえないのですが、おしゃれしたいんです!」

とある交流会で出会ったひとから
こんなふうに話しかけられました。

そのひとは、目がみえない方達をサポートする企業の代表でした。
わたしが服をつくっていると知って
話しかけてくれたのでした。

「なにもみえなくても、綺麗にしていたい。
素敵な服を着たいんです。」
と。

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たまたまその日、わたしはジャガード織のジャケットを着て交流会に出席していました。
ジャガード織特有の、ボコボコとした手触りの服。
例えば、この刺繍織の技術を使ったら
目がみえなくても絵を感じられる服を作れるかもしれない。
すぐに、そう思いつき、その場でアイデアを共有しました。

桐生のアトリエに帰りすぐに、
わたしは絵を描き
翌日には織物工場に相談に行きました。
織物工場のみんなも
「その表現は、おもしろいね!」
と、すぐに試作に入ってくれました。

いつだって、
みえる前提でデザインをしてきたわたしにとっては
初めての制作でした。

みえないことを想いながら、
目をつぶり
手触りを頼りに
制作した布です。

空をみたことがないひとに
空を感じてもらいたい

カットジャガードの技法を用いて
カットする糸をあえて長めに残すことで
糸と糸との間に空気を含む構造にし
雲の柔らかな表情を
テキスタイルに落とし込みました。

みえるひとも、みえないひとも

図案から、
それぞれの、ひとりひとりの物語が
浮かんでくるような
テキスタイルデザインを目指し
制作しました。

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