カオハガン島ではじまった、海の向こうの手仕事『カオハガンキルト』プロジェクト

カオハガン島ではじまった、海の向こうの手仕事『カオハガンキルト』プロジェクト

人口700人ほどの小さな島、カオハガン島に来ています。

セブ島から船で約1時間。
直線距離にして10kmほど。
東京ドームほどの広さしかない、海にぽつんと浮かぶ島です。

海はどこまでも透き通っていて、青く、静か。
けれどここは、ただ美しいだけの場所ではありません。

島には約700人が暮らしています。
男性たちは海へ出て魚を獲り、翌日それを売り、また海へ出る。
その繰り返しの中で生きています。

女性たちには、かつてほとんど仕事がありませんでした。
30年ほど前、この島に関わった日本人の方の提案で、縫い物の仕事が生まれました。
それが、カオハガンキルトのはじまりです。

ミシンはありません。
すべて手縫い。

島の風景や暮らしをモチーフに、
一針一針、静かに布をつなぎ合わせて作られているカオハガンキルト。

今回ここを訪れたのは、ezuのテキスタイルとカオハガン島の手仕事をかけ合わせてはじまった、ezuキルトを受け取るためです。

ezuでは日々、桐生で布をつくっています。
その制作の中で、どうしても生まれる端布や余り布。

それらを、この島のキルトと掛け合わせたらどうなるだろう。

そんな想いからはじまった、ezuとカオハガンの共同制作。

完成した布を手にしたとき、
そこには桐生の時間と、島の時間が重なっていました。

この島には水道もガスもありません。
電力は基本的にソーラー発電。
曇れば電気はほとんど使えなくなります。

雨水を屋根から集めて貯め、
生活用水として大切に使う。
海水はトイレ用に分けて使う。

晴天が続くことは、観光客には嬉しくても、
島の人にとっては命に関わることでもあります。

何もない。

けれど、何もないからこそ、あるものもある。

人の手と、時間。

効率とは遠い世界で。
布はゆっくりと形になります。


技術を足すのではなく、
時間を重ねる。

広げるのではなく、
深める。

国や文化を越えるというより、
人と人が、布を介して静かにつながっていく感覚。

今回受け取ったのは、ezuにとってはじめてのezuキルト。

ここからまた、あたらしい物語がはじまります。
うつくしい海に浮かぶ珊瑚礁の島にて、ezuの制作活動をすすめていきます。

そしてこちらは、キルターさんとの初対面のときの動画です。
合わせて、ご覧いただけると嬉しいです。

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