光をまとう服。ユキミさんが語る「本来の自分へ戻る時間」

光をまとう服。ユキミさんが語る「本来の自分へ戻る時間」

ezuの衣服が生まれるまでには、多くの人の手が関わっています。デザインをする人、布をつくる人、裁断する人、縫い上げる人、染める人、お客さまに届ける人。そして最後、その服に袖を通し、日々をともにする「まとう人」がいます。

服は、つくられた時点で物質としては完成しているのかもしれません。けれど、その服を誰かが着て、出かけ、働き、祈り、眠り、また日常へ戻っていく。その時間の中で、服にはその人の記憶や感覚が少しずつ重なっていきます。

今回お話を伺ったのは、ユキミさん。全国の神社を巡り、その土地で受け取った言葉や感覚を発信しながら、メディカルレイキの講師、ヒーリング、アップサイクル活動など、さまざまな形で「目に見えないもの」と「日々の暮らし」をつなぐ活動をされています。

ユキミさんにとってezuの服は、ただ装うためのものではありません。呼吸を楽にしてくれるもの。自分を整えてくれるもの。その日の自分に必要な色やエネルギーを選び、本来の自分へ戻るためのもの。

その言葉からは、ezuの服が、暮らしの中でどんなふうにその人の時間と重なっていくのかが、静かに浮かび上がってきました。

神社を巡り、言葉を受け取る人

ユキミさんは、全国の神社を訪ね、その場所で感じた言葉や言霊を伝える活動をしています。ご自身では「お伝えする係の者」と表現されていました。

神社に呼ばれるように参拝し、その場で受け取ったものを言葉にして届ける。ユキミさんの感覚では、古い時代の巫女のように、自然や神社、土地の気配とつながりながら、その時々に必要な言葉を受け取っているのだそうです。

その活動は神社参拝だけにとどまりません。メディカルレイキの認定講師としてヒーラーを育てること。障がい者施設と連携し、パラグライダーの生地をアップサイクルしたバッグや小物をつくること。海洋プラスチックを使ったアクセサリー制作や、着られなくなった着物のリメイク活動に関わることなど、活動は多岐にわたります。

「ただ捨てるのではなくて、資源を素敵なものに変えたい」

そう話すユキミさんの姿勢には、ezuのものづくりとも響き合うものがあります。素材を大切にすること。見過ごされていたものに、もう一度光を当てること。社会の中で取り残されがちなものや人と、もう一度つながりを結ぶこと。

形は違っていても、そこには同じ方向を向いたまなざしがありました。

日高のオーガニックショップで出会ったezu

ユキミさんが最初にezuを知ったのは、日高にあるオーガニックショップでした。そこにezuの服が少し置かれていて、その一部を見たことが最初のきっかけだったそうです。

けれど、そこに並んでいたのはezuのごく一部。もっと全体を見てみたい。そう思って調べるうちに、群馬・桐生にアトリエがあること、そして毎月1日から7日までだけアトリエショップが開いていることを知りました。

実際にアトリエを訪れると、そこには何時間でも見ていられるような服が並んでいたと言います。

「何十着も、全部素敵で。ずっといられるような感じでした」

ユキミさんは、かつてセレクトショップを運営していた経験があります。服を選び、販売する仕事をしていたからこそ、服の世界の楽しさも、同時にその裏側にある大量生産や大量消費への違和感も持っていました。

売上のために服を売ることと、本当に心が喜ぶものを届けること。そのあいだに感じるズレ。

だからこそ、ezuの服に出会った時の印象は、より強かったのだと思います。

魂が喜ぶものだけが、残った

ezuの服を初めて見た時の印象を聞くと、ユキミさんは「大量生産にはないエネルギーを持っている服」と話してくれました。

化学繊維の服が多く流通する中で、リネンやシルク、コットンなどのオーガニック素材を使い、つくり手の想いが込められている服。単なる商品としてつくられたものではなく、作り手の姿勢や活動そのものが宿っている服。

「どれを選んでも大丈夫、という感じがありました」

ユキミさんは、服を選ぶ時に、その服に触れて「魂が喜ぶかどうか」を感じるそうです。ある時、ご自身の洋服を整理した際にも、その感覚を頼りに一着ずつ見直しました。

手に取って、自分の魂が喜ぶものと、そうでないものを分けていく。そうすると、持っていた服は3分の1ほどに減ったそうです。

その中で、ezuの服だけはすべて残りました。

「魂が喜ぶかどうかで選んだら、ezuさんの服だけが全部残ったんです」

高いか安いかではなく、長く使えるかどうか。流行っているかどうかではなく、自分の中に残るかどうか。そうやって選んだ時、ezuの服は自然に手元に残っていった。

その出来事は、ユキミさんにとって、ezuの服が自分にとってどんな存在なのかをあらためて確認するような時間だったのかもしれません。

「今日はこれ」と示されるような感覚

ユキミさんが最初に手に取ったezuの服は、麻のシンプルなベストでした。YouTubeの最初の配信の時、「これを着なさい」と言われるような感覚があり、そのまま選んだ一着だったそうです。

そして、仕事でも日常でも長く着ているのが、エメラルドグリーンのような、淡いブルーグリーンの麻のワンピースです。

「エメラルドグリーンみたいな麻のワンピースって、なかなかないんですよね。本当に素敵で」

その服は、明治神宮へ参拝した時にも着ていった一着。YouTubeで神社参拝の様子を発信する時にも、ezuの服は自然と選ばれていきました。

神社へ向かう時、その場の空気や、その日に受け取るものに合わせて、服を選ぶことがあるそうです。自分の頭で決めるというよりも、どこかから「今日はこれ」と示されるような感覚。

ezuの服は、ユキミさんにとって、その日の場所、その日の祈り、その日の役割に合わせて選ぶもの。神社へ向かう前の準備の一部のような存在になっています。

色が、その日の自分を導いてくれる

ユキミさんにとって、服の色はとても大切なものです。

ピンク、ネイビー、黄色、白、赤。それぞれの色には違うエネルギーがあり、その日の気分や、向かう場所、受け取る感覚によって、自然に選ぶ色が変わるそうです。

たとえば、女神さまのようなやわらかな存在とつながる時には、ピンクを選ぶことがある。強さや静けさが必要な時には、ネイビーを選ぶこともある。黄色は明るく力をくれる色。赤は強く、はっきりとしたエネルギーを持つ色。

「色の力って、ものすごく大きいんです。着るだけで気持ちが変わるんですよね」

ezuの服は、赤やピンク、黄色など、日本人が日常では少し躊躇してしまうような色も、自然に着られるように感じると言います。それは派手な色ではなく、自然の中にある色だから。

桜の花びらの中にあるようなピンク。光を含んだ黄色。自然の中にある赤。

「変な蛍光色ではなくて、ナチュラルな色なんです。本当に自然の中にあるような色。ちょうどいい感じになっているんですよね」

色は、自分を飾るものではなく、自分を整えてくれるもの。ユキミさんの言葉を聞いていると、ezuの色が、日々の感覚や祈りの時間に深く寄り添っていることが伝わってきます。

呼吸が楽になる服

ezuの服を着ている時、ご自身の感覚に変化はありますか。そう尋ねると、ユキミさんはすぐにこう答えてくれました。

「全く違います。まず呼吸が楽になります」

麻やシルクなど、自然素材の服は、エネルギーが流れやすいと感じるそうです。施術をする時や、メディカルレイキの講座でアチューメントを行う時も、できるだけノイズの少ない服を選びたい。

今回、白いezuの服を選んだのも、そのためでした。

普段はカラフルな服を選ぶことが多いユキミさんですが、白には白の役割があります。色のノイズをできるだけ少なくし、高次のエネルギーが通りやすい状態にする。自分自身が真っ白になり、必要なものを受け取り、届けるための服。

「触った瞬間、ぶわっと宇宙とつながる感じがありました」

白い服は、仕事着であり、神社参拝の服であり、ご神事のための服でもある。今回の一着は、ユキミさんにとって、特別な役割を持つ服として迎えられました。

仕事着として。日常着として。眠る時にも。

ユキミさんは、ezuの服を20着以上 持っているそうです。

仕事用の一軍。普段着としての二軍。そういう感覚はあるものの、境界はとても曖昧です。神社へ向かう時に着る一着もあれば、買い物へ行く時に着る一着もある。施術や講座の時に着る一着もあれば、眠る時に着る一着もある。

「麻とかシルクは、素材によって睡眠の質も違ってくる感じがします」

自然素材の服は、日中の自分を整えるだけでなく、眠る時間にも影響する。そんな感覚があるそうです。

部屋には、ezuの服を色のグラデーションのように並べていると話してくれました。赤から黄色、青へ。色が流れるように並んでいる様子を見るだけで楽しい。

着る時間だけではなく、眺める時間もまた、心を整える時間になっているのかもしれません。

「光っている」と言われること

ezuの服を着ている時、周りの方から言われて印象に残っていることはありますか。そう尋ねると、ユキミさんは「光っているって言われます」と教えてくれました。

神社参拝の時、遠くから見ても光って見える。白い服を着ている時には特に、まとっている空気そのものが明るく見えるのかもしれません。

また、ユキミさんが着ている服を見て、「私もezuの服を買いに行きました」と声をかけてくれる方もいるそうです。YouTubeや公式LINEで紹介したことをきっかけに、実際にezuの服を手に取る方もいらっしゃいました。

自分が本当に良いと感じているものだからこそ、自然に伝わる。言葉で説明する前に、まとっている姿そのものが誰かに届いているのだと思います。

最初に買ったブルーグリーンの服については、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』に出てくる女の子のようだと言われたこともあったそうです。その言葉も嬉しい記憶として残っていると話してくれました。


着るほどに、味わいが出る

長く着ている服の変化について伺うと、ユキミさんは「使い込むほどに味わいが出る」と話してくれました。

4年、5年と着ている服でも、くたびれた感じにならない。一般的な服だと、数年着るとどうしても疲れた印象になってしまうことがあるけれど、ezuの服はそうならないと言います。

「全然くたびれた感じにならないんです。むしろ味わいが出る感じがします」

洗う時は裏返して、干す時も気をつける。大切に扱いながらも、特別にしまい込むのではなく、日々の中で着ていく。そうすることで、服は少しずつその人に馴染み、時間の層をまとっていきます。

ユキミさんは、ezuの服を「アンティークリネンのよう」とも表現していました。フランスの古いリネンのような、しっかりとした美しさ。今の素材にはなかなかない、時間に耐える力。

着るほどに古びるのではなく、着るほどに深まっていく。そんな感覚があるのだと思います。

自分を整えてくれるもの

ezuの服は、ユキミさんの生活の中でどんな位置にありますか。そう尋ねると、返ってきたのは「自分を整えてくれるもの」という言葉でした。

「自分のエネルギーを整えてくれるというか、気持ちが楽になるものです」

それは、食べるものを選ぶ感覚とも似ているそうです。身体に入れるものを選ぶように、身にまとうものも選ぶ。どちらも、自分の状態をつくる大切な要素です。

服は、身体の一番近くにあるもの。だからこそ、何をまとうかによって、自分の感覚も変わる。ユキミさんにとってezuの服は、自分を守り、整え、必要な方向へ導いてくれるものの一つなのだと教えてくれました。

志が、同じだった

インタビューの中で印象的だったのは、ユキミさんがezuとの共通点として「社会貢献」という言葉を挙げていたことです。

障がい者施設と連携してアップサイクル製品をつくる活動。海のごみを拾い、アクセサリーに変える活動。着られなくなった着物に新しい役割を与える活動。それはezuのフィリピンでの活動に通じるものがあると言います。

そこには、ただ商品をつくるのではなく、社会の中で見過ごされているものに光を当てたいという思いがあります。

ユキミさんは、ezuにも同じようなものを感じていました。

「違う活動はしているけれど、志が一緒だと思うんです」

服をつくること。祈りを届けること。心地よい循環を生み出すこと。形は違っても、根底にあるのは、必要とされなくなったものに新しい命を吹き込むことや、人が本来の自分に戻るための手助けをすること。

ezuとは、深く響き合っている感覚があると、話してくれました。

ハッピーになる服

もしezuの服をまだ知らない人に一言で伝えるとしたら、どんな言葉になりますか。そう聞くと、ユキミさんはこう答えました。

「ハッピーになるよ、って伝えたいです」

気持ちが落ちている時、人は暗い色を選ぶこともある。もちろん、それが必要な時もあります。けれど、色の力はとても大きく、明るい色をまとうことで、気持ちが変わることもある。

ezuの服には、色のエネルギーがある。着るだけで気持ちが少し軽くなる。元気になる。自然と自分らしい状態に戻っていく。

「本当に元気にしてくれる服だと思います」

その言葉には、ezuの服を長く着てきた人だからこその実感がありました。

本来の自分へ戻る時間

最後に、これからezuの作品とどんな時間を重ねていきたいかを聞きました。

ユキミさんは、日々の中で瞑想する時間を大切にしています。無になる時間。自分を整える時間。自分でありながら、自分だけではない大きなものとつながる時間。

その時に、ezuの服がそばにある。

「こういう神宿るお洋服を着ることで、宇宙と一体になって、自然の恵みや営みの中で循環していく。本来の自分に戻るような時間を大事にしていきたいです」

本来の自分へ戻る。

その言葉は、ユキミさんにとってのezuの服を、とてもよく表しているように感じました。派手に飾るためではなく、自分を偽るためでもなく、むしろ余計なものをほどいて、自分らしくいられる服。

ezuの服は、ユキミさんの日常の中で、神社へ向かう時間、祈る時間、瞑想する時間、眠る時間、そして人と会う時間に寄り添っています。

光をまとい、記憶が重なる

ユキミさんの言葉を聞いていると、ezuの服は、単なる衣服というより、自分の状態を整えるための道具のようにも感じられました。

呼吸が楽になる。エネルギーが流れやすくなる。色によって気持ちが変わる。着るほどに味わいが出て、自分に馴染んでいく。

それを「波動」と呼ぶ人もいれば、「着心地」と呼ぶ人もいるかもしれません。「身体になじむ」と言う人もいれば、「気持ちが整う」と言う人もいると思います。

言葉は違っても、ezuの服を長くまとっている人たちの言葉には、どこか共通するものがあります。

服は、買った瞬間に終わるものではありません。まとう人の暮らしの中で、少しずつ記憶を重ねていくものです。神社へ行った日。楽しかった日。喜んだ日。乗り越えた日。眠る前に袖を通した夜。色を選び、自分を整えた朝。

そうした時間が積み重なって、その服はその人だけの一着になっていきます。

ユキミさんにとってezuの服は、光をまとう服。本来の自分へ戻るための服。自分らしくいられる服。

そして、日々の祈りや暮らしの中で、これからも記憶を重ねていく服なのだと話してくれました。


ezu people に戻る

記事一覧に戻る