precious shepherd dress
precious shepherd dress
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precious シェパードドレス
他界した祖父の遺品のなかにあった、一着のジャケット。
その布の色柄を、桐生の織物工場と再現したテキスタイル「precious」で、このドレスを仕立てました。
「ふとした時に祖父を想い出すと、祖父は、このジャケットを着て現れます」
そのジャケットに使われていた布の色柄が、それはそれは美しくて。いつかこの布を、地元桐生の織物工場の方達と織って、ワンピースやコートを作りたい。岩野は、その思いを長くあたためてきました。
糸を一本一本解して、ルーペで解析。50年程前の日本で織られたその布は、柄に奥行きを与えるために、複雑な色彩と織り構造になっていました。近しい色の糸を6色染め、ジャガード刺繍織で色柄を再現。絵図は、現代に似合うように新しく描きました。
青と緑と黒が織り重なる、深い色合い。曲線を描く柄と花が、光の加減で浮かび上がります。
ひとは誰かを想い出すとき、そのひとがよく着ていた衣服とともに、そのひとを想い出します。
誰かが、大切な誰かを想い出すときに、一緒にそのシーンに現れる一着になれたら。そんなことを思いながら、今日もこの布で衣服をつくっています。
形のデザインは、以前フランスを旅した時に出会った衣服に着想を得て制作したデザインです。
骨董屋の店主に紹介されたその衣服は19世紀後半、羊飼いが着ていたものだそうで、家庭の中で試行錯誤しながら工作的に作られたことを醸し出す、その雰囲気がとても印象的でした。
帰国後すこししてやはり何度も思い出すものですから、現代の日常着としても、作ってみたいなーと思い、あの時の印象を絵に描き、デザインを描きました。
首まわりにギュッといれたギャザーと、アクセサリーのように輝く天然貝のボタンが美しく映えるように形を作りました。
動きやすく重ね着がしやすいように、アームホールの仕様は斜めに大きくひらいてあります。
首元から裾へとなだらかに広がる線が、リラックスした雰囲気をうみます。
ウエストは紐で前や後ろで結んだり、ブラウジングしたり、変化をたのしめるようにしてあります。
羊飼い、にちなんで名前は「シェパードドレス」と名付けました。
