ezuの服には、小さな布のタグが縫いつけてあります。ブランドの名前を伝える、ネームタグ。ezuのネームは、プリントではありません。糸で、織ってあります。
小さな一枚ですが、ここには、ezuのすべてが詰まっています。今回は、織りネームのはなしです。
ひらいた地図の、絵
ネームに織られているのは、デザイナーの岩野が描いた、一枚の絵。地図を、ひらいている絵です。
ezuという名前は、「絵図」から来ています。絵で描いた、地図。この服を手にした人の世界が、その人らしく広がっていきますように。ブランドの名前に込めてきた願いを、岩野はとても細いペンで、一枚の絵に描きました。
その絵をベースとして、織物の形に表現し、メッセージを再考したのちに、ezuの織りネームは形になりました。
いちばん細い、金の糸
ペンで描いた細い線を、布の上にうつす。プリントなら、むずかしいことではありません。けれど、糸で織って表現するとなると、話は別です。
この線のために選んだのは、いちばん細い、金の糸でした。細い糸は、それだけ繊細で、織るのもむずかしい。それでも、ペンの線のこまやかさをそのまま届けるには、この糸しかありませんでした。
一本の糸から絵が織り上がっていく様子は、動画でもご覧いただけます。
桐生の縁が、福井へ
ところが、この細い金の糸を織れる織機は、ezuのものづくりの拠点である桐生には、ありませんでした。
助けてくれたのは、桐生でいつもお世話になっている織物屋さんです。それならと紹介してくれたのが、福井県で、リボンを専門に織っている織物屋さんでした。リボンひとすじの織りの技術が、ペンの線を、糸の線に変えてくれました。
桐生の縁が、福井へつながって生まれた一枚。小さなネームの向こうにも、人の手と、人のつながりがあります。
Let's Walk With Yourself !
このネームには、もうひとつ、小さなしかけがあります。絵のなかに、目を凝らさないと読めないほど小さな文字で、言葉がひとつ、織り込まれているのです。
Let's Walk With Yourself ! あなたらしく、歩んでいけますように。この服を着てくれる人への、メッセージです。
遠くからは、読めません。着る人が、ふと目を近づけたときに見つけてくれたら。そんな距離感で、この言葉は置いてあります。
いちばん小さな、絵図
ひらいた地図の絵と、小さなメッセージ。織りネームは、ezuのいちばん小さな絵図です。
服の片隅で、あなたの日々とともにあります。ふと目にとまったときに、この一枚のことを、思い出してもらえたらうれしいです。
ezuの想いと、あゆみのことは、こちらでご紹介しています。