yak stole
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ヤクのストール
一年に一度、夏に向かう換毛の時期にだけ刈り取られる、ヤクのやわらかな産毛。長い外側の毛の内側に、マイナス40度の冬をしのぐために蓄えられた毛です。そのヤク100%の糸を、織り上げたストールです。つくっているのは、ウランバートルで1993年から33年、天然繊維ひとすじに歩いてきたカシミヤ工場。毛の下ごしらえから糸を紡ぎ、織って、フリンジの仕上げまでを自分たちの手でやりきる工場なので、糸の出どころに、間違いがありません。
ヤクの産毛は、カシミヤとほぼ同じ細さ。肌にのせたときのやわらかさもカシミヤに迫り、それでいて摩擦に強く、毛玉になりにくい。保温性はウールを上回り、湿気を吸っては外へ逃がすので、あたたかいのに蒸れません。冬のあいだ毎日つき合う素材として、とても頼もしい毛です。
織り柄は、杉の葉が並ぶようなヘリンボーン織。色は4色です。グレーとブラウンは、経糸も緯糸も、ヤクがまとっていた毛の色そのままの原毛。グリーンとワインレッドは、経糸は原毛のまま、緯糸だけを染めています。どの色も、近づくと2色の糸の綾が見え、離れるとひとつの色にまとまります。
幅35cm、長さ200cm。細身のつくりで、首にひと巻きしても、結んでも、かさばりません。秋のはじまりの肩掛けから、真冬のコートの襟元まで、長い季節に寄り添います。両端は、織りの糸をそのまま残したフリンジです。
この作品には、ネパールのカトマンズの工房でつくった真鍮のezuタグを付けています。モンゴルの素材とネパールの手仕事が、ひとつの作品の中で出会っています。真鍮のタグのことは、一番星のように、小さくに書きました。
工場で過ごした時間と、糸ができるまでのことは、糸から、つくるに書きました。草原で群れに会った日のことはヤクという素材に、なぜモンゴルでつくるのかも、あわせてご覧ください。
お手入れは、お洗濯とお手入れについての「動物繊維(獣毛・フェルト)の作品について」をご覧ください。
